新型コロナ「5類」に引き下げへ いまも多忙極める医療現場 「どんな体制で…」戸惑いも 【福岡発】 (23/01/23 18:00)



新型コロナの一般動画

20日、岸田総理が表明したコロナ政策の大転換。

新型コロナの扱いを、季節性インフルエンザ並みに引き下げる「大幅緩和」の方針をどう受け止めているのか、医療現場を取材しました。

◆岸田首相
「原則としてこの春に、新型インフルエンザ等感染症(2類相当)から外し、5類感染症とする方向で専門家に議論していただきたい」

20日、新型コロナの取り扱いを季節性インフルエンザ並みに引き下げる方針を示した岸田首相。

現在「2類相当」とされている感染症法上の位置づけは、この春「5類」に引き下げられる見通しで、感染者や濃厚接触者の自宅待機など、強い行動制限の法的な裏付けがなくなるほか、緊急事態宣言も出せなくなります。

さらに、感染者の診察や入院の受け入れも、現在の発熱外来や指定医療機関だけでなく、一般の医療機関でも可能になります。

死者数の増加を伴う感染の第8波が続く中、大きく転換するコロナ対策について、医療現場の受け止めはー。

◆福岡大学病院ECMOセンター 石倉宏恭センター長
「おそらく医療従事者は戸惑ったんじゃないかと思います。いずれ5類になるということは医療従事者も覚悟はしていたんですけど、具体的な内容が政府から公表されていないので、その辺りが少し不安はありますね。」

重症のコロナ患者を治療する「最後の砦」と言われる福岡大学病院「ECMOセンター」。

第8波がピークとなった年末年始には、重症病床6床が全て埋まり、患者の受け入れに支障をきたす「搬送困難事例」も多発したといいます。

今なお、現場が多忙を極める中で決まったのが、5類引き下げの見直し方針でした。

これまで福大病院では、コロナ感染者と一般の患者を厳格に分けて診療にあたってきましたが、見直し後はその必要もなくなるため、どのような体制で臨むべきか戸惑っているといいます。

◆福岡大学病院ECMOセンター 石倉宏恭センター長
「医療体制が十分準備ができた上で制限を緩和していくということでないと、恐らく医療現場は5類になった時点で混乱して、その混乱が患者さんに支障をきたす可能性がある」

また、今回の見直しで、屋内でも原則不要となるマスクの着用についても、段階的な対応が必要だと指摘します。

◆福岡大病院ECMOセンター 石倉宏恭センター長
「0か100かではなく、ある程度状況に応じてマスクをするということも必要かと思います。病院の中で診療を受けたり、待合室の中ではマスクをしたりというのは、医療従事者からするとそういう風にした方がいい」

新型コロナとの本格的な共生に向けて、この春、大きく緩和へと動く国のコロナ政策ですが、日々重症者と向き合う医療の現場には、その実感は無いのが実情です。

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